サウナ道

 

 サウナが大好きだ。

 

 冷え性で悩まされている私にとって、冬は大敵だ。冬になると鬱々とした気持ちになり、起きていても寝ているのかのような気分で、体の調子が悉く悪い。

 

 そんな私が冬を乗り越える最強の武器がサウナである。

 

〜♨️仕事終わりの銭湯♨️〜

 まずはシャワーを浴びて一日溜まった身体の汚れを流し、湯に飛び込む。(マナーを守ってゆっくり入るが気持ちは飛び込んでいる)東京の熱い湯は本当に沁みる。この湯加減が堪らない。

 

 数分浸かったら手持ちの小さなタオルで身体を拭き、いよいよサウナに入る。

サウナで1番座りたい場所は最上段だ。最上段の熱気は本当によく効く。

 

 全身の毛穴から汗が吹き出す。これがまた堪らない。運動で流す汗とは一味違い、汗が毛穴から出てくる感覚を一粒ずつしっかり楽しめるのが魅力だ。

 

 1セット12分、しっかりとサウナで身体を温める。そしていよいよお待ちかねの合法キマりタイムだ。サウナから出たら、まず最初に水風呂付属の手桶を用いて全身の汗をしっかり流す。それが終わったら水風呂に飛び込む。

 

 全身が一気に冷えていく。本来なら冷たくて耐えられないような水風呂も、サウナ後であれば数分浸かっていても問題ない。身体の周りが薄い膜で包まれる感覚、羽衣と言うらしいが、かなり心地良い。私が一番最初に銭湯でキマッたのは水風呂の中でだったのだが、本当にぶっ飛ぶには水風呂後の外気浴が必要不可欠だ。

 

 外気浴、これは精神世界へと自分を誘うための魔法。

 

 適度な時間(身体を冷やしすぎない程度に)水風呂に入った後に外気浴を行う。外のシートに寝そべり、空を見上げる。「空はでけえな」って思ったのも束の間、脳内がぐらつき、暗闇に吸収され、全てが合体する。ここが目指していた世界、精神世界と現実世界が交わる場所、私だけのユートピア

 

 その日の体調とキマり具合にもよるが、体感3分ぐらいこの時間が続く。

 

 しっかりとグラウンディングしたら、次に露天風呂につかる。これがまた心地よい。全ての雑念を吹き飛ばし、無のままに湯を楽しむ。湯の揺らぎと共に身体も揺れる。ゆりかごの中にいるような気分を味わうことができる。

 

 露天風呂も15分も入っていると一度冷えた身体が再度温め直される。そしてまた水風呂チャンスが到来するのである。

 

 ああ、風呂後の水風呂も素晴らしい。この身体に負荷をかけすぎずにキマれるのはかなり魅力的だ。

 

 上記の手順を3セットぐらい繰り返し行う。ひとつひとつの工程を丁寧に行う。ついついやりすぎてしまうが、それだと頭痛につながるため、程よいところでストップさせる。(こまめに水分を取ろう)

 

 もうこの時点で全身の憑き物が全て落ちきっている。手足の冷えはなくなり、肩こりは取れ、鬱々とした気持ちは吹っ飛び、花粉症だって治る。

 

 銭湯=万薬

 

 

 

 サウナには感謝してもしきれない。特に冷え性対策としては最強の存在である。

 

 ありがとうサウナ、これからもよろしく👍